オーランガバードからゴアまで寝台夜行バスを利用して移動しました。
ハンピに向かうことが目的でしたが、どこか寄り道をしてハンピに向かいたかったわたしと友達。
ハイデラバードかゴアで悩んだ結果、ゴアへいくことに。
今回はネットからではなく、旅行代理店で寝台夜行バスを予約しました。
旅行代理店でのやりとりと、実際に利用した寝台夜行バスの感想(メリットとデメリット)もまとめています。
結論を言うと、旅行代理店の対応は本当に素晴らしかったです。
オーランガバードからどこかへ移動するときに、旅行代理店を利用したいけど不安だなと感じる人は、
わたしたちがお世話になった「Archana Travels& Tourism」をおすすめします。
オーランガバードでの2泊3日はこんな感じでした→【インド旅行記③】オーランガバード2泊3日 アジャンタ・エローラ石碑寺院へ行く
旅行代理店を利用してゴアまで「寝台バス」を予約した
オーランガバードからゴアまで交通手段は「寝台バス」利用して向かいました。
このときに初めてのバスを利用しての移動ということもあり、
オンラインからのバス予約ではなく、旅行代理店でバスの予約を手配してもらいました。
一緒に旅をしている友達はインドは2度目で、前回のインド旅では5年前に北インドを旅行済み。
当時はネットからの予約ではなく、旅行代理店でバスを予約していたので、旅行代理店で予約することに抵抗がありませんでした。
旅行代理店と言ったら、「ぼったくられる」というイメージが強かったわたし。
わたしは少し抵抗があったけど、慣れている友達を信じて旅行代理店で手配してもらうことにしました。
(ぼったくられるようなことは一切ありませんでした。)
元々の計画は、オーランガバードからハンピまでは一気に進んでいく予定でした。
私たちの旅のスタイルは、直前もしくは前日に交通機関の予約をして次の目的地に向かっていくスタイル。
せっかくインドに来てるし、すぐにインドを離れるわけでもないし、
直前で行く場所を決めるなら、寄り道して1泊くらい滞在してからハンピまで進んでいこう
という話しになり、ハンピの前に経由する場所をゴア行きを決定。
ダブルベッドの2段目で予約した
わたしたちが今回乗った寝台バスは、「シングルベッド」と「ダブルベッド」の2種類。
2人で予約したので、ベッドはダブルベッドで1つ確保してもらいました。
金額は2人で2370ルピー。(4350円くらい)
1人当たり2150円くらいです。
実際に予約したときのチケットの詳細↓
ゴロゴロしながら18時間乗って2150円って破格ですよね。
足を延ばして寝れるのは、やっぱりポイントが高い。
飛行機なんかよりも快適かも。
たまたま見つけた旅行代理店でバスを予約
旅行代理店も調べて訪問したわけではなく、アジャンター石碑寺院のホステルに向かう帰り道で見つけた場所。
Archana Travels& Tourism
バスも予約できるだろうということで、特に何も考えずに入ってみることに。
カウンターには若いお兄ちゃん、奥にオーナーらしき人がソファーに座っていました。
受付の若いお兄ちゃんの名前はガジュ。
バスの予約をしたいとだけ告げると、「予約できますよ。」とのこと。
ハンピまで行きたいことをガジュに伝えると、ハンピまでの直行のバスはないと言われました。
「ハンピから10㎞前にあるホスペットという町が、ハンピまでの最寄りの降車場所になる。」
と、ハンピまでの行き方を教えてくれました。
そしてホスペットまで直行せずに、どこかに経由して行くといい街がどこかアドバイスがほしいと伝えると、
ハイデラバードだったら10時間くらいで行けるそうです。
オーランガバードからハイデラバードを経由して、ホスペットへ行くまではこんな感じ。
ガジュのアドバイスを聞き、わたしたちはハイデラバードまでバスで行こうということに。
ガジュにバスの空席と出発時刻を調べてもらいました。
早朝2時発~その日の午前10時ハイデラバード着のバスの便がいくつもありました。
ガジュが教えてくれた良いバスを予約するポイントとして、バスの評価が高いものに乗った方がいいとのこと。
インドでネット上で予約をするときは、各便に評価が記載されています。(5段階の星で評価)
「金額が高かろうと安かろうと評価の星の数が少ない場合は、サービスも悪いからおすすめはしない。」と教えてくれました。
パソコンを私たちに見せながら説明をしてくれるので、私たちを騙そうとしていない態度がわかります。
だけど、ハイデラバードは私たちのインド旅のプランで訪問するリストには入れていませんでした。
ハイデラバードではなくゴア行きをノリで決めた
正直ハイデラバードに何があるのかわからないわたしたち。
そんなことを話していたら、ハイデラバード行くの微妙に…
そこから、ほかの選択肢がないかガジュと一緒に考えてもらいました。
ガジュからは、「どこも経由しないでホスペットまで一気に移動して、ハンピに行ってもいいんじゃないか」という話に。
「やっぱ直行が間違いないよねぇ。」とかいいながら、地図を見ていて目に入った「ゴア」の文字。
わたしたちが「ゴアまで行くのはどう思う?」
とガジュに尋ねたら、
「バスでここからゴアまで行くのは20時間近くかかるよ。お前たちは正気で言ってるのか。しかもハイデラバードとは真逆の方向だけど本当にそれでいいの?」
私たちの突拍子もないアイデアに、唖然として驚いている様子でした。
オーランガバードではなく、なぜわたしたちがゴアも選択肢に入れたか。
それは、ムンバイで出会った人たちに「ゴアは絶対に行った方がいい。」とごり押しされていたから。
ゴアのおすすめのビーチやエリアなどの情報があったため、ゴアに寄ってみてもいいんじゃないかという単純な理由でガジュに聞いてみました。
ただ、オーランガバードからゴアを経由してハンピに向かうのは、少し遠回りになります。
※今から紹介するマップはあくまで目安となります。参考程度で見てください。
上の写真はバスの乗り換えの表示がありますが、大体の距離と時間で見てください。
また、オーランガバードからゴアを経由して、ホスペットへ行くときの距離は大体こんな感じ。
ちなみに、「テランガーナ」という地名がハイデラバードです。
上の写真は車の走行距離で検索しているため、19時間と記載があります。
実際に、わたしたちが寝台夜行バスでオーランガバードからゴアまでの所要時間は18時間でした。
たぶんノンストップで走行した場合の所要時間なのではないかと予測します。
上記のマップで比べた通り、
多少ではありますが、ハイデラバードよりもゴアの方が距離があることに地図上でもわかるかと思います。
数時間違うだけかもしれないけど、ゴアの方が遠いことには変わりない。
オーランガバードからどこかを経由するのであれば、ゴアは私たちの漠然とした旅のルートから少し外れてしまう。
当初は、距離の問でゴアを選択肢に入れていませんでした。
だけど、選択肢に入れていなかったハイデラバードに寄って行くよりも、気になっていた場所に行った方が良くないか?
そんな単純な考えから、ハイデラバードではなくて、ゴアに行こうという考えに至ったのです。
バス停留所まで連れて行ってくれた
インドの寝台バスを乗るデメリットとして有名なのが、バス停がどこかよくわからないこと。
バスは列車よりも予約が取りやすくて価格もお手頃のため、行き当たりばったりな旅をする人にはぴったりの移動手段。
だけど、ここはインド。
バス乗り場を教えてもらっても、住所が明確でなかったりで上手く停留所を見つけられないことも多いのが現状。
だけどここの旅行代理店は、当日にバス停まで連れて行ってくれるとのことでした。
元々サービスに入っているのか、はたまたガジュの好意で連れて行ってくれるのかはわかりません。
この時点でわたしたちは仲良くなっていろんな話をしていました。
ガジュはクレヨンしんちゃんが大好きだそうで、スマホの待ち受けもしんちゃんにしていました。(彼曰く、インドでクレヨンしんちゃんは人気なんだとか)
話が逸れてしまいましたが、
確実にバスに乗るまで一緒にいてくれるのは、わたしたちにはかなり心強いです。
バスの予約が終わったあとは、明日またこの代理店に来るためにガジュと連絡先を交換。
さらにこのあと、わたしたちをホステルまでバイクで送ってくれました。
初めての3人乗りバイク。
夜のオーランガバードの街を風に吹かれながら走ったことは今でもいい思い出。
そして、当日はエローラ石碑寺院から戻ってきたあと、
ホステルで荷物をピックアップして、
ガジュに今から向かうと連絡をして、
オートリキシャを捕まえて、ガジュのいる旅行代理店まで向かいました。
【店舗情報】
Archana Travels& Tourism
Central Bus Stand Rd, Pushpa Nagari, Chhatrapati Sambhaji Nagar, Maharashtra 431002 インド
電話番号:+918087006500
バスの中と実際にバスに乗ってみた感想
この旅で初めての寝台バスを利用。
ガジュが予約してくれたインド初の寝台バスはこちら。
想像を超えるイケイケなバスで、思わず2人でずっこけました。
そして気になる車内はこんな感じです。
車内のライトは、外装と同じピンク。
写真だとわかりづらいですが、走行中はピンクだけのライトになるので少しイヤらしいです。
イヤらしいけど、社内はとてもキレイで過ごしやすかったです。
残念ながらこのバスにはトイレがついていないので、サービスエリアに寄るときにしかトイレは行けません。
18時間乗っていましたが、バスがサービスエリアに停まったのは3回くらいでした。
トイレのついていない長距離バスに乗るときは、水分の取りすぎには注意してください。
実際に乗ったときに思ったメリットとデメリット
実際に長距離の寝台バスに乗ってみて、体感したメリットとデメリットを以下のとおりにまとめてみました。
〈メリット〉
・ダブルベッドは結構広い
・荷物置きが足元にある
・スナックがついてくる
〈デメリット〉
・コンセントが繋がらない可能性がある
・エアコンの調節ができない
・2段目のベッドは揺れる
メリットとデメリットはありますが、個人的には列車よりもバスの方が長距離移動では快適に感じました。
〈メリット〉
◆ダブルベッドは結構広い
運転手に背を向けて右手がシングル、左手がダブルルームの2段ベッド式になっています。
わたしたちはダブルベッドの2段目で寝ました。
女性2人で寝ても問題ない広さで、結構快適。
◆荷物置きが足元にある
ベッドには足元に荷物を置ける棚があります。
サブバッグを荷物置きに置いてベッドのスペースも確保できちゃうので、快適に寝ることができます。
◆スナックがついてくる
バス会社によるみたいですが、今回予約したバスは長時間乗っているということもあるからか、スナックセットがサービスでついてきていました。
写真にはありませんが、セットとお水のボトルもついていました。
〈デメリット〉
◆コンセントが繋がらない可能性がある
頭にはコンセントがあって、プラグの穴とUSBの差し込み口が2つずつあります。
長距離移動中は、スマホの充電をすることが可能。
ただ、すべてのプラグが作動しているわけでありませんでした。
わたしたちのコンセントは1つ充電できて、もう1つはできませんでした。
長時間移動のおかげで、わたしたちは交互に十分に充電することができましたが、作動するかどうかは運次第という感じです。
◆エアコンの調節ができない
エアコンのファンが2つあって、足元と上半身あたりに1つずつ天井にありました。
バスのエンジンがかかるとすごい音をして、風がこれでもかというくらいに吹き荒れます。
寒いから風が来ないようにファンを塞いでしまうと、それはそれで車内がジメジメしてにおいも気になるので、調整がむずかしい。
常備しているブランケットや自分の持ってきている上着、ストールなどで寒さを調整する必要があります。
※エアコンで喉もやられるので注意してください。
インドは外が暑いけど、室内にエアコンがついている場所だとエアコンはガンガンで寒い。
寒暖差が激しいので、体調管理には十分に気を付けてください。
◆2段目のベッドは揺れる
寝台バスの2段目はとにかく揺れます。
私たちのベッドは後方だったため、揺れが本当にすごかった。
特にインドは舗装されていない道もあるため、デコボコ道を走るときは結構激しめに縦や横にガッタンゴットンと揺れます。
そんなときに座ってボーっとしていると、揺れの振動でベッドから振り落とされそうになることが何度もあって、結構危なかったです。
2段目で寝たい人はできれば前方で確保することをおすすめ。
まとめ
オーランガバードからゴアまで、寝台夜行バスを旅行代理店を利用して行ってきました。
わたし自身、インドで初めての寝台バスと旅行代理店を利用するので、多少の不安がありました。
だけど、旅行代理店の対応は親切でいてフレンドリー。
寝台夜行バスもダブルベッドで横になりながら移動ができて、結構快適な時間を過ごすことができました。
個人的には、列車移動よりもバス移動の方が快適に過ごせて好きでした。
メリットとデメリットは確かにありますが、
10時間を超える移動になるなら、足を延ばしてゆっくりできる移動手段として、「寝台バス」を選択肢に入れても十分にありですよ。
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