【インド】世界最大級の洗濯場「ドビー・ガード」を覗いてみたinムンバイ

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インドのムンバイにある観光名所の1つ、世界最大の洗濯場「ドビー・ガード」。

ムンバイに滞在していたので、ドビー・ガードを見にいってきました。

映画「スラムドッグミリオネア」の舞台にもなっているドビー・ガードは、いつか自分の目で見てみたかった場所。

行き方についてもご紹介しています。

世界最大級の洗濯場「ドビー・ガード」

実際に見てきたムンバイのドビー・ガード

ドビー・ガード(Dhobi Ghat)は、ムンバイにある19世紀末に建設された100年以上歴史のある屋外洗濯場。

ムンバイのホテルや病院のリネンの洗濯物が集まる場所でもあります。

今もなお機械を使用せずに、ムンバイ市街から届いた大量の洗濯物を手作業で洗っているとのこと。

ドビーはヒンディー語で「洗濯人」。ガードは「場所」という意味。

インドのカースト制度の最下層であるダリット(不可触民)の人たちが、この洗濯する仕事を担っていた名残から今もなお、最下層にあたる人たちがここドビー・ガードで洗濯をしているそうです。

ダリットには、皮革労働者(チャマール)、屠畜業者(マハール)、貧農、土地を持たない労働者、街路清掃人(バンギー、またはチュラ)、街の手工業者、バーリヤなどの民俗芸能者、洗濯人(ドービー)などのジャーティが含まれる。ジャーティがインドの社会秩序においてどのような地位を占めるかの基準は、人格や専門性などではなく、その職業を行うに当たって接触する物体の浄・不浄の度合いによって決められているとされている。穢れは、「死」「産」「血」「体からの分泌物」より生じると考えられ、次々に伝染するとされてきた。上記の職業は、不浄なものに触れやすいとして、伝統的に、特に低い地位に置かれてきたのである。 

引用先:URL:不可触民の職業についてとは何? わかりやすく解説 Weblio辞書

インドでは1950年にカースト制度は憲法上撤廃されていますが、現在も暗黙の了解のごとく、カースト制度は特に地方ではいまだに根付いているのが現状です。

映画「スラムドッグミリオネア」で見たドビー・ガード

今回インドのムンバイにやってきたのは、ウズベキスタンからやってくる友達と南インドを一緒に周るために、合流する都市をムンバイにしたから。

せっかくムンバイにきたのだから、観光もしたくて調べて出てきたのが「ドビー・ガード」。

「なんか見たことある景色だな」とドビー・ガードについていろいろ情報を集めていたら、

映画「スラムドッグミリオネア」の舞台にもなった場所ということがわかりました。

スラムドッグミリオネアと言えば、私が大学時代に「南アジアの社会」という講義を受講していたときに、教授が見せてくれた映画。

スラムドッグミリオネアで映るインドの景色に衝撃を受けたことを覚えています。

中でも、小さい子供たちが洗濯物を駆け抜けるシーンがすごく印象的でした。

そうそのシーンがムンバイのドビーガードだったのです。

映画のドビー・ガードのシーンを見て、

「いつかインドに行ってみたい」

そう思い、18年の時を超えてようやくやってきたインド。

ドビー・ガードに実際に来て、インドに行きたかった理由を改めて思い出したのでした。

【アクセス】ドビー・ガードの最寄り駅は「Mahalaxmi」駅

Mahalaximi駅の外観

「こんな巨大な洗濯場どこにあるんだろう」

と思う方も多いかと思いますが、

ドビー・ガードは、Rail Station(Western line)を走る「Mahalaxmi(マハラクシミ)」駅から徒歩4分ほどの場所にあります。

駅に着いたらドビーガードが見えるので、どこにあるかすぐにわかります。

ドビー・ガードの中を見学するには、屋内をガイドする人にチップを払うことで見学が可能だそうです。

外からドビー・ガードの風景を眺めるだけでいい人は、Mahalaxmi駅から陸橋を渡ってすぐドビー・ガードを展望できるスポットがあります。

このスポットに行くと、セキュリティーの人が座っていますが、料金は発生しないのでご安心を。

◆展望デッキl

XRJF+VW6, Anandilal P Marg, Dhobi Ghat, Shanti Nagar, Mahalakshmi, Mumbai, Maharashtra 400011 インド

高層ビルと古い建物のコントラストが印象的

インド・ムンバイのドビー・ガード

ドビー・ガードの見どころは、現代的な商業高層ビルと手が加えられていないドビー・ガードの威圧感のある雰囲気との対比が、インドのムンバイならではの景観であること。

経済発展との象徴ともいえる高層ビルを横目に、昔と変わらない原始的な作業と建物が今もなお残っている姿が、まるで現代のインドの格差を表しているようです。

デッキに到着すると、英語ではありますが、ドビーガードの歴史についての説明文がありました。

ドビーガードの歴史について書かれているプレート

そして、展望デッキに到着すると、肉眼で洗濯物を干している人たちが結構鮮明に見ることができます。

ムンバイのドビー・ガードで洗濯をしている人たち

眺めている私たちに気づいた従業員に手を振ってみると、手を振り返してくれたりとフレンドリーな人たちでした。

それにしても、大量の洗濯物を手で洗っているなんてとんでもない力仕事ですよね。

ドビーガードの洗濯物たち

丁寧に洗った洗濯物をキレイに並べて干している姿を見ると、アートにも見える。

海外の洗濯物の外干しの風景って、個人的に何か好きなんですよね。

ドビーガードは、規模が違いますが。

まとめ

ムンバイの観光名所の1つでもあるドビー・ガードは、発展するムンバイの街に今もなお生き残っている100年以上の歴史を持つ世界規模の洗濯場。

カースト制度の名残りを残すドビー・ガードの姿は、現代の発展に負けることなく、人々が一生懸命働いて生きている場所でもあります。

私たちにはわかり得ない、昔から残る差別だったり偏見がこの場所にはあるはず。

それでも、ドビー・ガードは人々が生きるために必要な場所でもあるし、

この先どんな形になってもいいから、このような場所を失わずに残してほしいなぁと勝手ながらに感じてしまいました。

今回はドビー・ガードの内部の見学には行けませんでしたが、

ムンバイにくる機会があれば、次回は職場見学もさせていただこうかと思います。

ドビー・ガードは、Rail Station(Western line)の「Mahalaxmi(マハラクシミ)」駅から徒歩4分ほどの場所にあります。

景色だけみたい人は、駅を出て陸橋を渡った先に展望デッキがあります。

そこからドビー・ガードを全体的に一望することが可能です。

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