インドの世界遺産の1つである「エローラ石碑寺院」。
インドに来たら一度は行きたい人もいるはず。
エローラ石碑寺院までの行き方はいくつかアクセス方法がある中、私は「オートリキシャ」でエローラ石碑寺院まで行ってみました。
今回は、オーランガバードからエローラ石碑寺院まで、オートリキシャを利用して訪問した経緯についても皆さんにご紹介したいと思います。
アジャンター石碑寺院の訪問を考えている人は、こちらの記事でも行き方を紹介しています→(【インド】オーランガバードからアジャンター石窟寺院までの行き方)
何で「オートリキシャ」でエローラ石碑寺院へ行ったの?
結論を先に言うと、路線ローカルバスを使ってエローラ石碑寺院まで行けなかったことが大きな理由でした。
エローラ石碑寺院へ行くには、いくつかの交通機関からのアクセス方法があり、オーランガバードからエローラ石碑寺院までは、車で40分ほどで行くことができます。
エローラ石碑寺院までの交通アクセス方法として
・タクシー
・オートリキシャ
・路線ローカルバス
今回オーランガバード3泊目に、エローラ石碑寺院へ「オートリキシャ」利用して行ってきました。
- 8:00a.m.ホステルを出発(オートリキシャでバスステーションまで行く)
- 8:30a.m.バスステーション近くで朝食
- 9:00a.m.バス停でエローラ行きのバスを待つ
- 10:00a.m.オートリキシャでエローラに向かう
- 10:45a.m.エローラ石碑寺院に到着
- 13:30a.m.エローラ石碑寺院を出発
- 14:00a.m.オーランガバードに到着
なぜオートリキシャを選んだのかは、以下の理由があります。
-ローカルバスに乗ることができなかった
-当日の夕方4時代に夜行バスでゴアに行かないといけない
オートリキシャにした理由の1つとして、先ほどお話した通り、
エローラ石碑寺院行きのローカルバスに乗れなかったから。
エローラ石碑寺院までは、路線ローカルバスで行く計画で予定を立てていて、観光当日「Central Bus stand」へ足を運んで、エローラ石碑寺院行きのバスを探してバスが来るのを待っていました。
バス停は↓
ですが、エローラ行きのバスが来るなり、バスに人が押し寄せるように群がって座席の争奪戦が始まります。
あまりの人の多さと、周りを気にしない強引な席取り合戦に打ち勝つことができず、バスに乗ることができませんでした。
「20分くらいしたら次のバスがくるぞ。」
と私たちと同様に、席取り合戦に敗北した人たちが教えてくれたので、次のバスを待つことに。
20分が経過して次のバスがやってきましたが、このバスも前のバスと同様、すごい勢いで人がバスに押しかけ、我先にどんどんバスに乗り込んでいきます。
人によっては、バスの窓から無理やり自分の荷物を投げ込んで、席を確保する人がいるほどです。
この戦いに勝てる気がしなかった私と友達は、バスで行くことを断念しました。
次にオートリキシャを選んだ理由がもう1つありました。
それは、当日の夕方4時に夜行バスに乗ってゴアまで行かなければならなかったこと。
いつ乗れるかわからないバスを待つことで、結構時間がかつかつになるので、オートリキシャを選んだ理由でもあります。
ローカルバスの席取争奪戦に打ち勝つことができなかった私たちですが、
当日の夜行バスに乗る時間を考慮して、融通のききやすいオートリキシャを往復でチャーターすることで、効率よく石碑寺院から夜行バス出発までいけると考えてたからです。
バスステーションでオートリキシャドライバーと交渉する
路線ローカルバスの座席争奪戦に打ち勝つことができずに、予定時間のバスに乗れなかった私と友達。
エローラ観光のこの日は、オーランガバードを離れて夜行バスでゴアまで行くことになっていました。
だから、いつまでもこのバスステーションでバスを待っている時間が正直なところ。
「時間短縮で融通のきくオートリキシャでエローラまで行こう」ということになり、オートリキシャが停まっているいるエリアへ向かいました。
到着するや否や、カラスに狙われた獲物のようにドライバーたちから一気に囲まれてしまいます。
あっという間に10人くらいに囲まれて、身動きが取れない状態に。
そんな状態でも私の友達は全く物応じせず、ドライバーたちにこう言います。
「私はエローラまでの相場価格を知っています。今からこの中で1番安い金額を提示してきた人のリキシャに乗りたいと思います。はい、どうぞ。」
と言って、1人ずつ金額を吐かせ始めました。
彼女は50か国以上旅をしている旅上級者。
こういった交渉には慣れていました。
本当に逞しい友人です。
だけど、オークション形式で値段交渉をし始めたときには、さすがに私も驚きました。
今までに見たことのない光景に思わず笑ってしまいました。
だけど、このオークション形式は何よりも効率がいいなぁと感心してしまいました。
友達曰く、旅に出てこういう状況によく陥るから、いちいち1人1人に交渉していたらきりがない。
だからいつも囲まれたときは、オークション形式で一気に交渉をするらしい。
値段を吐かせる友達を囲んでいるドライバーたちは、
1500ルピー、1200ルピー、1000ルピー
といろんな価格を主張していました。
そして私たちが乗りたかった金額は、2人で600~700ルピー。
なぜかというと、前日に訪問したアジャンター石碑寺院で利用したチャータータクシーでは、2人で1000ルピーで行けたから。
こちらの記事で、アジャンター石碑寺院の行き方について書いております→【インド】おすすめ!「チャータータクシー」でアジャンター石窟寺院に行ってきた
アジャンター石碑寺院はエローラ石碑寺院よりも更に遠い場所にあるので、前日の価格から600~700ルピー希望でした。
「1000ルピー以下にはできないのか」とドライバーたちに問いかけたけど、1000ルピー以下にはできないと言われました。
私の友達はこう言います。
「できないなら他の人を探します。」
そう言い放った彼女は、ほかのドライバーのいる場所へそそくさと去っていきました。
取り残されたドライバーたちは、友達を追いかけてどうにかして乗せようとしますが、彼女はそんな呼び止めに気にも留めず、他のドライバーを捕まえて交渉をしていました。
呼び止めるドライバーたちを無視して他のドライバーに話しかける友達に、
「900ルピーで連れて行ってやる。」
と言ってきたドライバーがいました。
このときに、私たちは1000ルピー以下の金額で提示してくるドライバーに初めて出会いました。
私たちの希望の価格よりも少し高かったので、一瞬悩んで友達が私にこう尋ねてきました。
「希望よりも高いけど、今まで提示された金額よりも安いし、これ以上交渉するのも疲れる。交渉するのに時間取られて、観光する時間がどんどん無くなっていくのも嫌だからこの人にしない?」
確かに交渉するのにもパワーいるし、何よりも私たちは今日オーランガバードを離れないといけません。
少し予定よりも高い金額だけど、このドライバーさんでエローラまで行くことにしました。
人は写っていませんが、このオートリキシャのドライバーさんはしつこくなく寡黙そうな人。
そこもこのドライバーさんにした決め手にもなりました。
オートリキシャに乗りたいときは交渉する必要があります。
交渉が苦手な人は、路線ローカルバスに乗る、もしくは旅行代理店でタクシーやツアーバスを事前に予約していくことをおすすめします。
知らないおじさんがエローラまで付いてきた
往復でエローラまでオートリキシャで連れて行ってもらうことにした私たち。
選んだおじさんは、他のドライバーみたいにしつこくなく、口数もそこまで多くない人でした。
「私の友達も一緒に連れていくけど大丈夫か?」
友達?
このドライバーさんは、寡黙だけど、あまり英語を上手に話せなかったので、私たちをエローラまで連れて行くのが不安だったのか、
はたまた、私たちを待っている間の暇つぶしで友達を連れて行くのは謎ですが、面白そうだったのでわたしたちはそのお願いに承諾しました。
上の写真は、左から実際にオートリキシャで連れて行ってくれたドライバーさんとその友人。
途中から乗ってきたドライバーの友達は、私たちとドライバーの間に入って通訳をしてくれたり、
エローラまでの途中にあるダウラターバード要塞や絶景ポイントに連れて行ってくれたり、とっても親切でした。
だけど、私たちは寄り道せずにエローラ石碑寺院まで行ってほしかったのが本音…
エローラに到着したのがお昼前。
そして、私たちがエローラ石碑寺院を滞在できる時間は、わずか2時間でした。
ドライバーとその友達は、私たちと一緒にお昼ご飯を食べに行きたかったそう。
だけど、私たちは当日の夕方には夜行バスでオーランガバードを出発しなければいけません。
時間が押して夜行バスに乗れなくなることが嫌だったので何度も断わるのに、どこか飲食店へ連れて行こうとします。
ご飯のお誘いはエローラに到着する前のオートリキシャの中から言っていて、何度も断っているのに、私たちが観光から戻ってきたあともご飯にさそってきていました。
私たちが観光している間に何で食べに行かなかったのだろうか…
てか人の話を全く聞いていないんでしょうか…
まぁいいや、何事もなく無事にホステルまで連れて帰ってきてくれました。
まとめ
オーランガバードからエローラ石碑寺院までオートリキシャで行ってきました。
本当は路線ローカルバスを利用して行きたかったけど、
座席争奪戦に打ち勝つことができなかったこと、また当日の夕方にオーランガバードを離れないといけない理由でオートリキシャを選択することにしました。
オートリキシャは交渉する労力が必要なので、交渉に自信がない人は自力で路線ローカルバスで行く、もしくは旅行代理店で事前に予約をすることをおすすめします。
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