夏は北海道の野菜や果物の収穫が盛んになります。
広大な大地ですくすくと育つ北海道の青果は、自然の恵みそのもの。
作物の育つシーズンに入ると、北海道の野菜や果物の収穫の短期バイトの求人募集をときどき見かけます。
私も、実際に北海道の収穫バイトで働いてきました。
そんな北海道の短期の収穫バイトが、何やら少し様子がおかしい。
それは、収穫バイトの日本人スタッフの英語力が高かったこと。
北海道のとある自然に囲まれた地方の農家さんで働いている人たち全員、語学力のスペックが高いのです。

なんか気になるな。どんな職場だったのか話聞かせてよ。
一体どんな職場なのか気になりませんか?
そんな人のために、
英語力を国内で向上したい人に向けて、私が実際に北海道の収穫バイトで働いたときの体験と一緒にあわせて、北海道の季節バイトをおすすめする理由をお話したいと思います。
北海道の季節労働で働くスタッフの語学力をなめるべからず

2週間のトマト収穫の短期バイトで私が驚いたこと。
それは、働きにきていた日本人スタッフ全員が英語を話せていたのです。
職場には日本人だけでなく、フランス人とフィリピン人も働いていたのもあり、メインは日本語で話します。
ですが、うまく説明できないことや日本語を話すことが面倒なときに、彼らは英語に切り替えて話し始めることがよくあります。
そんな言葉の切り替えに日本人のスタッフは、何の躊躇もなく自然に英語で返してるんです。

外国人がいるから英語で話すこともあるよな。
とは思いつつ、それでも日本人のスタッフはそこからは英語でずっと会話を始めたり。
トマトを収穫しながら彼らの会話を普通に聞いていましたが、我に返ると、

これって日本でこんな環境なのすごくないか?
と驚きを隠せなくなりました。
ここは海外でもなく、日本の北海道の地方。
たまたま私が働いていた時期だけかもしれないですが、
トマトファームでバイトしている日本人全員が驚くほど英語が堪能でした。
知り合いの農場を手伝いに北海道へ行ったことがきっかけ

私がこのトマトの農家さんにお世話になることになったのは、
私の友達の知り合いが、北海道の仁木町でトマト農家で収穫のスタッフを緊急募集していたことから始まります。
その時期は、北海道でも記録的な暑さが更新されていた年でした。
それに伴い、トマトの成長が例年と比較にならないくらい早かった年でもありました。
既存のスタッフだけでは収穫が間に合わず、猫の手でも借りたい状態で困っていたオーナーさん。

一緒に北海道に行ってとトマトを収穫しないか?
その状況を知った友達が手伝いに行くことになり、私にも誘ってくれたことがきかっけで、
2週間北海道に行って、私も友達と一緒にトマトを収穫することになるのでした。
外国人も働いてるトマト農家さん
私たちが働いていたトマト農家さんは、余市の隣にある「仁木町」というフルーツでも有名な町。
わたしたちが働くトマト農家さんは、以前友達が北海道に住んでいたときに働いたことがある農家さんでした。
わたしたちは、北海道に到着した翌日には働き始めました。
ここの農家さんでは、私たちを入れて10数人のスタッフでトマトを収穫。
日本人のスタッフは4人ほど、海外からはフィリピン人、フランス人がこのファームで働いていました。
フィリピン人は実習生で3~4人常駐、フランス人は日本にワーホリで在住している人。
実習生を毎年受け入れているので、農家さんも外国人に対して抵抗はなく、とても穏やかで心の広い方々でした。
就業中は英語が飛び交っている環境

北海道に到着した次の日から働く私たち。
私も海外のワーホリ時代にフルーツピッキングの経験があります。
栽培されているビニルハウスに入るや否や、
トマトのピッキングできる状態のもの、まだ採ってほしくないものをオーナーさんに一通り教えてもらった後、すぐにピッキングの作業に入りました。
すでに働いているスタッフたちは、慣れた手際でたくさんトマトを収穫しています。
私が入ったビニルハウスには、フィリピン人2人と日本人の男の子が1人がレーン毎にいました。
アクセントのある日本語を話しながら、楽しそうに日本人スタッフと収穫をするフィリピン人のスタッフ。

ここのスタッフは仲良しなんだな。
仲良く働いている姿を横目で、安心しながらもくもくとトマトを収穫していると、
会話をしていたフィリピン人の子が日本語から英語へ、急に切り替えて話し始めました。
突然切り替わった日本語から英語の会話に対して、一緒に働きながら話していた日本人の男の子は、何のためらいもなく英語で返答。
そこからはずっと英語での会話。
その他のレーンでも途中からやってきた日本人の女の子が、楽しそうにフィリピン人のスタッフと会話をしていました。
このレーンの人たちも、日本語で話したと思えば、急に英語で話し始めたり。
わたしはこのとき、日本語と英語で話し続けるスタッフに対して特に何とも思っていませんでした。
初出勤が終わり、次の日の朝も出勤したときのことです。
前日にお休みだった日本人のスタッフと初対面しました。
この日もフィリピン人とその日本人のスタッフがペアになって、トマトを一緒に収穫していました。
前日の他の日本人スタッフとフィリピン人のスタッフが、日英の会話をしていたのと同様、
この日の日本人、フィリピンスタッフのペアも2言語で会話をしていたのです。
この日本人スタッフも普通に英語が話せるのです。
前日には気にも留めていなかったのに、この状況を目の当たりにしたときに、
「あれ?ここは日本だよな?」
と思うようになりました。
そして、フランス人のスタッフは、日本語がほとんどわかりません。
フランス人スタッフとの会話は英語だけ。
しかし1つ問題なのは、農家のオーナーさんは英語が話せません。
そのため、農家のオーナーさんがフランス人スタッフに話しかけるときは日本語で話します。
フランス人スタッフは日本語を話すことができないし、言っていることもよくわかりませんでした。
そんな日本語レベルのフランス人スタッフは、なぜか農家オーナーさんの訛りまくった日本語をくみ取って、理解して作業をしているのです。
オーナーさんとフランス人スタッフは、言葉じゃない何かで会話ができているのかもしれませんが、それでもスタッフ全員の言語適応能力がとにかくすごい職場でした。
日本人スタッフはみんな海外ワーホリ経験者だった
私はトマト農場の日本人のスタッフに、なぜ英語が話せるのか聞いてみました。
すると日本人スタッフ全員に1つ共通点がありました。
それは、海外でワーホリを経験していたこと。
ちなみに、私と私を誘ってくれた友達も、ワーホリ経験者です。
見事に全員ワーホリ経験者。
またワーホリだけでなく、
その中でも世界一周している子もいれば、
国際結婚をして外国人のパートナーがいる子もいたり。
グローバルな環境に慣れてる日本人人ばかり。
日本語で話せば日本語で話すし、英語で話せば英語で話す。
言語によって柔軟に対応する姿が、国際人だなと感心をしていまいました。
北海道では「夏は農場」「冬は二セコ」で働く

トマトの収穫にきている日本人スタッフの大半は、
・夏は野菜や果物の収穫
・冬はニセコで飲食店やホテルで働く
といったパターンの人がほとんど。
彼らのシーズナルな働き方が、海外のワーホリをしているときのことを思い出しました。
オーストラリア、ニュージランド、カナダのワーホリをしているときは、世界中からワーホリできている人たちが季節労働をしながらお金を貯めて、アウトドアを楽しんだり旅をする人が多いです。(私もそんな生活をしていました。)
そんな海外で過ごしていたライフスタイルの条件にぴったりな場所は、日本の中だと北海道にある。
だから、世界中からいろんな人たちが北海道に集まる理由の1つなのかなとも考えました。(私たちが働いていた仁木町は、ニセコからも車で50分ほどにあります)
海外に1度でも長期滞在をしたことがある日本人は、北海道がそんな場所だと知っている人が多いので、海外で培った語学と環境の経験を生かして、日本へ帰国後に北海道へ飛んで暮らす人も多いのです。
(実際にニセコに行ったときの記事も書いています。)
まとめ
北海道のどかな自然にあふれた小さな町にあるトマト農場では、働いていた日本人スタッフ全員が英語を話せました。
英語を話す日本人スタッフは語学だけなく、国際感覚も身についている国際人。
トマト農場だけでなく外国人多いエリアにいる日本人も、トマトファームの日本人スタッフのように海外在住経験のある人ばかりです。
そんな人たちと一緒にいることで語学に対する意識はもちろん、国際感覚もで培われていくはず。
国内の留学・ワーホリで北海道に行く理由が、実際に北海道に行って納得することができます。
都会になんか行かなくても英語を話したり、国際感覚を身に着けられる環境が日本にも存在します。
「海外に行って働くのは怖いけど、国際色豊かで国際感覚が身についた人たちと一緒に働きたい」と考えている人は、北海道の後志地区のエリアに行くと、国内ワーホリを体験することができるかも!
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